星座になった神話

ふたご座の神話

どちらが上かを争わなかった双子の兄弟が、二人並んで星になった。ヘラクレスとアポロンだという説もある。

争わなかった兄弟

ふたご座の双子は誰なのか。ローマ時代のヒュギヌスの星座の本『天文譜』によれば、多くの天文家は、双子のカストルとポリュデウケスだと言った。二人はどの兄弟よりも仲がよく、どちらが上に立つかで争うこともなく、何ごとも相談せずに決めることがなかった。その振る舞いに報いて、ゼウスは二人を、誰もが知る星にしたのだという。

ローマ期天文譜

海の神ポセイドンも、同じ思いで二人に贈り物をした。二人が乗りこなす馬と、難破した船乗りを救う力である。

ローマ期天文譜

一日おきに光る星

カストルの死に方は、伝えによって違う。スパルタとアテナイが戦ったとき、アピドナという町で討たれたとも、二人の男がスパルタに攻めてきたときに死んだとも言われる。

ローマ期天文譜

ポリュデウケスは、兄弟に自分の命の半分を分けた、とホメロスは言う。だから二人は一日おきに、かわるがわる光るのだ、とヒュギヌスは星の話に結びつけている。

ローマ期天文譜

ほかの二人だという説

同じヒュギヌスは、別の説も並べている。英雄ヘラクレスとアポロンの二人だと言う人たちがいた。穀物の女神デメテルに愛された二人の男が、天に運ばれたのだと言う人たちもいた。

ローマ期天文譜

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