星座になった神話

カシオペヤ座の神話

海の女神たちより美しいと言い放った王妃は、椅子に座ったまま、頭を下にして空を回り続ける。

自慢の報い

カシオペヤ座は、エチオピアの王妃カシオペイアの姿である。ローマ時代のヒュギヌスの星座の本『天文譜』は、悲劇詩人のエウリピデスやソポクレスをはじめ、多くの人が王妃の話を書いていると言う。彼女は、自分の美しさは海の女神ネレイスたちより上だと誇ったのだ。

ローマ期天文譜

その自慢は、娘アンドロメダの身に降りかかった。怒った海の神ポセイドンが国に怪物を送り込み、王女は海辺の岩につながれて、怪物に差し出されることになる。そこを救ったのが英雄ペルセウスだった。

ローマ期ビブリオテーケー(ギリシア神話)

王妃は椅子に腰かけた姿で、星々のあいだに置かれた。ただ、神々を軽んじた報いとして、空が回るにつれ、頭を下にしてあおむけに運ばれていくのだ、とヒュギヌスは書く。

ローマ期天文譜

一家そろって空に

空にいるのは、王妃だけではない。夫のエチオピア王ケペウスも、ケフェウス座として空にいる。ヒュギヌスの説明では、娘が救われてペルセウスの妻となった以上、その一族を丸ごと後の世まで残そうというので、王もまた星々のあいだに数え入れられたのだという。

ローマ期天文譜

前3世紀の詩人アラトスは、星座の詩『星辰譜』で、この一家の並び方を描いている。王妃の下には、娘アンドロメダの星座がめぐる。娘婿のペルセウスは、ほかの星座よりひときわ大きな姿で北の空を大またに進み、その右手を、妻の母の座る椅子のほうへ伸ばしているのだという。

ヘレニズム星辰譜(パイノメナ)

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