星座になった神話

アンドロメダ座の神話

英雄ペルセウスに救われた王女は、空の上でも両腕を広げたまま、鎖につながれている。

両親より、救い手を選んだ王女

アンドロメダを星々のあいだに置いたのは、女神アテナだという。ローマ時代のヒュギヌスの星座の本『天文譜』によれば、それは英雄ペルセウスの勇気をたたえてのことだった。怪物への生贄として岩につながれていた王女を、彼が危ないところから救い出したからである。

ローマ期天文譜

助けられた王女のほうも、その恩に劣らない気持ちで応えた。父の王がいくら頼んでも、母の王妃がいくら頼んでも、彼女は思いとどまらなかった。両親と生まれた国をあとにして、ペルセウスについて行ったのである。悲劇詩人エウリピデスが、この王女の名をそのまま題にした劇で、この話を見事に描いている、とヒュギヌスは書き添えている。

ローマ期天文譜

空の上でも鎖につながれて

前3世紀の詩人アラトスは、星座の詩『星辰譜』で、この星座を母カシオペイアのすぐ下をめぐる、痛ましい姿として歌う。探すのに苦労はいらない。頭はくっきりと明るく、両肩も、足の先も、帯も、はっきり見えるからだ。

ヘレニズム星辰譜(パイノメナ)

けれども、その姿は空の上でも苦しげだ。両腕は左右に大きく引き伸ばされ、天にあってもなお、鎖が彼女の定めになっている。持ち上げられ、広げられたその手は、いつまでもそのままなのだ、とアラトスは言う。

ヘレニズム星辰譜(パイノメナ)

天馬と分け合う一つの星

王女の頭のすぐ下には、大きな天馬ペガソスの星座が広がっている。アラトスによれば、王女の頭のてっぺんの星と、天馬のへその星は、同じ一つの星である。ヒュギヌスも、同じ星が天馬のへそとも、アンドロメダの頭とも呼ばれる、と書いている。

ヘレニズム星辰譜(パイノメナ)ローマ期天文譜

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