出典 · ローマ期
ムーサたちの名(ラテン詞華集664)
作者不詳(アウソニウス作と伝わる) · 古代末期(成立年未確定) · Nomina Musarum (Anthologia Latina 664)
九柱のムーサを一行ずつ担当分野で紹介するラテン語の短い詩。「クリオは事績を歌って過ぎた時を甦らせる」で始まる。ローブ古典叢書ではアウソニウス著作集の付録(真作か疑わしいもの)に入る。中世・ルネサンスの写本や絵画の銘文に広く引かれた。
この出典が語っていること
カリオペ
- 古代末期のラテン語の短い詩「ムーサたちの名」では、カリオペは書物に英雄の歌を書き記す者とされ、のちの「叙事詩のムーサ」という割り振りにつながる。 (『ラテン詞華集』664。該当行の本文は二次的な引用でしか確認できていない)
クレイオ
- 古代末期のラテン語の詩「ムーサたちの名」は「クレイオは事績を歌い、過ぎ去った時を甦らせる」という一行で始まる。クレイオを歴史と結びつける見方がここにはっきり現れる。 (『ラテン詞華集』664、1行目 Clio gesta canens transactis tempora reddit)
エラト
- 古代末期のラテン語の詩「ムーサたちの名」では、エラトは撥(ばち)を手に、足と歌と表情で踊る者とされる。今日よく知られる「恋愛詩のムーサ」とも違う割り振り。 (『ラテン詞華集』664。該当行の本文は二次的な引用でしか確認できていない)
エウテルペ
- 古代末期のラテン語の詩「ムーサたちの名」でも、エウテルペは甘い音の笛を吹く者とされる。 (『ラテン詞華集』664。該当行の本文は二次的な引用でしか確認できていない)
メルポメネ
- 古代末期のラテン語の詩「ムーサたちの名」では、メルポメネは悲劇の声で悲しげに叫ぶ者とされ、のちの「悲劇のムーサ」という割り振りにつながる。 (『ラテン詞華集』664。該当行の本文は二次的な引用でしか確認できていない)
ポリュムニア
- 古代末期のラテン語の詩「ムーサたちの名」では、ポリュヒュムニアはすべてを手で示し、身振りで語る者とされる。のちの「パントマイムのムーサ」という割り振りはここにつながる。 (『ラテン詞華集』664。該当行の本文は二次的な引用でしか確認できていない)
テルプシコレ
- 古代末期のラテン語の詩「ムーサたちの名」では、「テルプシコレは竪琴で心を動かし、導き、高める」とされる。今日よく知られる「舞踊のムーサ」ではなく、竪琴のムーサとして描かれている。 (『ラテン詞華集』664 Terpsichore affectus citharis movet, imperat, auget)
タレイア
- 古代末期のラテン語の詩「ムーサたちの名」では、タレイアは喜劇の軽口を楽しむ者とされ、のちの「喜劇のムーサ」という割り振りにつながる。 (『ラテン詞華集』664。該当行の本文は二次的な引用でしか確認できていない)
ウラニア
- 古代末期のラテン語の詩「ムーサたちの名」では、ウラニアは天の動きと星々を調べる者とされる。のちの「天文のムーサ」という割り振りはここにはっきり出る。 (『ラテン詞華集』664。該当行の本文は二次的な引用でしか確認できていない)