ギリシャ神話が語源の言葉

マーキュリー

水星・水銀

片手を上げて語りかける、弁論のヘルメス像。
片手を上げて語りかける、弁論のヘルメス像。作者不詳『弁論のヘルメス(ヘルメス・ロギオス)』1世紀末〜2世紀初めのローマの写し(元は前5世紀のギリシャの像。コモンズの説明による)・Public domain

ローマの神メルクリウスはヘルメスと同一視されるが、名はラテン語 merx「商品」から来たとされ(エトルリア語から来たとする説もある)、もとは商人と盗人の神だった。天を速く駆けるこの使者の名は、太陽系のいちばん内側を速く回る惑星(水星)に与えられた。中世には金属を惑星に対応させたので、水銀もこの名で呼ばれるようになった。日本語の「水銀」は、ラテン語のもう一つの名 hydrargyrum(ギリシャ語の「水」と「銀」)と同じ組み立てで、メルクリウスとのつながりは無い。

近現代オンライン語源辞典近現代改訂新版 世界大百科事典近現代日本大百科全書(ニッポニカ)

元になった神話

ヘルメス神々の伝令であり、境界と旅人と盗人と商人の神。生まれたその日に竪琴を発明し、アポロンの牛を盗んだ。魂を冥界へ導く役目も担い、生と死、神と人の境を行き来する神として描かれる。

ヘルメスから来たほかの言葉