ギリシャ神話が語源の言葉

ハーメチック

密閉した

片手を上げて語りかける、弁論のヘルメス像。
片手を上げて語りかける、弁論のヘルメス像。作者不詳『弁論のヘルメス(ヘルメス・ロギオス)』1世紀末〜2世紀初めのローマの写し(元は前5世紀のギリシャの像。コモンズの説明による)・Public domain

「完全に密閉した」を意味する英語 hermetic(ハーメチック)は、神々の使者ヘルメスの名から来ている。ただし直接の由来は、ギリシャの神そのものではない。語源辞典によれば、新プラトン主義者や神秘家、錬金術師は、ヘルメスをエジプトの神トトと重ね合わせて「三倍偉大なヘルメス(ヘルメス・トリスメギストス)」と呼び、この人物が秘密の封を使ってガラス管を気密に閉じる錬金術の技を編み出したと考えた。そこから「すっかり封じた」という意味が生まれ、1600年ごろには hermetically sealed(ぴったり密封された)という言い方の中に現れる。神秘学・錬金術に関わるという意味の hermetic は1630年代から。

近現代オンライン語源辞典

元になった神話

ヘルメス神々の伝令であり、境界と旅人と盗人と商人の神。生まれたその日に竪琴を発明し、アポロンの牛を盗んだ。魂を冥界へ導く役目も担い、生と死、神と人の境を行き来する神として描かれる。

ヘルメスから来たほかの言葉