出典 · 古典期(悲劇・歴史)
メデイア
エウリピデス · 前431年 · Medea
コリントスでイアソンに捨てられたメデイアが、新妻と王を毒の衣で殺し、自分の子を手にかけ、太陽神の車で去る。行番号は Perseus 版(Murray)による。
日本語訳: 松平千秋・久保正彰・岡道男編『ギリシア悲劇全集』岩波書店、1990-93 / 丹下和彦訳『エウリピデス 悲劇全集』京都大学学術出版会(西洋古典叢書)、2012-16 · 原文・参考リンク ↗
この出典が語っていること
アイゲウス
- 子ができないアイゲウスがデルポイで受けた神託は「アテナイに着くまで酒袋の口を解くな」という謎だった。エウリピデス『メデイア』では、アイゲウスがちょうどこの神託の帰りにコリントスでメデイアに会う。 (アポロドーロス 3.15.6、『メデイア』663-688(神託は 679-681))
- 関係: spouse → medea (アポロドーロス 1.9.28。『メデイア』663-758 で避難先を約束し、その後の結婚につながる)
アルゴ船
- エウリピデス『メデイア』は、乳母の「アルゴ船があの青い岩を越えてコルキスへ飛んで行かなければよかったのに、ペリオンの谷で松が切り倒されなければよかったのに」という嘆きで始まる。悲劇の起点は船の建造にまでさかのぼる。 (1-8)
アテナイ
- 関係: visited_by → medea (『メデイア』663-758 アイゲウスに避難先を約束させる。アポロドーロス 1.9.28)
コリントス
- エウリピデスの悲劇では、イアソンに捨てられたメデイアが、毒を塗った衣でコリントスの王女と王を焼き殺し、自分の二人の子を殺して、祖父ヘリオスの車で去る。 (1136-1230、1270-1292、1317-1322)
- 関係: visited_by → medea (『メデイア』、パウサニアス2.3.6-8)
イアソン
- 帰国後、メデイアの策でペリアスを殺させたためイオルコスを追われ、コリントスで10年暮らした。やがてコリントス王クレオンの娘グラウケと結婚してメデイアを離縁し、それがメデイアの復讐を招く。 (アポロドーロス 1.9.27-28)
- イアソンがコリントス王クレオンの娘グラウケと結婚しメデイアを離縁すると、メデイアは毒の衣で花嫁と助けに来た王を焼き殺し、二人の子も殺して太陽神の竜の車でアテナイへ逃れた。子らはコリントス人に殺されたという別伝も併記される。 (アポロドーロス 1.9.28)
- 関係: spouse → medea (『神統記』992-1002、アポロドーロス 1.9.23-25, 1.9.28、エウリピデス『メデイア』)
メデイア
- エウリピデスの悲劇(前431年)では、イアソンに捨てられたメデイアは、毒を塗った衣で新妻と王を焼き殺したうえ、自分の二人の子を自ら殺し、祖父ヘリオスから与えられた車で去る。 (エウリピデス『メデイア』1270-1292, 1317-1322、アポロドーロス 1.9.28 も同じ筋を主説とする)
- 一家はコリントスで10年幸せに暮らしたが、王クレオンが娘グラウケをイアソンに嫁がせ、イアソンはメデイアを離縁した。メデイアは毒をしみ込ませた衣を花嫁に贈り、グラウケと、助けようとした父クレオンが焼け死んだ。 (アポロドーロス1.9.28、エウリピデス『メデイア』1136-1230)
- 関係: spouse → jason (『神統記』992-1002、アポロドーロス 1.9.23-28)