ギリシャ神話が語源の言葉

パニック

山羊の脚を持つパン(左)が、少年ダプニスに笛を教える大理石像。
山羊の脚を持つパン(左)が、少年ダプニスに笛を教える大理石像。ロドスのヘリオドロスの像の写し『ダプニスに笛を教えるパン』・Public domain

英語 panic はフランス語 panique を経て、ギリシャ語 panikon「パンの(ものである)」から来ている。森や野の神パンは、群れや人々に理由のない恐怖を伝染させる不思議な音の出どころとされ、そうした恐怖を panikon deima「パンの恐れ」と呼んだ。名詞として「集団の突然の恐怖」の意味で使われるのは1708年から、金融の「恐慌」の意味は1757年から。

近現代オンライン語源辞典

元になった神話

パン山羊の脚と角を持つ牧人と羊の群れの神で、アルカディアの山野にいて葦笛を吹く。ヘルメスの子とされることが多いが、母親については説が割れ、ヘロドトスはオデュッセウスの妻ペネロペとする。山中で人や家畜を理由もなく襲う恐慌は「パンの(パニコン)恐れ」と呼ばれ、英語 panic の語源になった。

パンから来たほかの言葉