ギリシャ神話が語源の言葉

ヘレネス・ヘレニズム

肩越しに石を投げる夫婦。投げた石が、人の姿に変わっていく。
肩越しに石を投げる夫婦。投げた石が、人の姿に変わっていく。『新しい人類をつくるデウカリオンとピュラ』1589年・CC0

ギリシャ人の自称ヘレネス(Hellēnes)は、デウカリオンの子ヘレンが自分の名にちなんで人々をそう呼ぶようにした、というのが神話上の説明(アポロドーロス 1.7.3)。トゥキュディデス 1.3 も、ヘレンの子孫の勢力が広がるにつれて名が広まったと説く。英語の Hellene は1660年代、形容詞 Hellenic は1640年代から。Hellenistic は1706年の初出で、1870年代からアレクサンドロス以後の数世紀のギリシャ文化(ヘレニズム時代)を指すようになった。etymonline は Hellēn という名そのものの語源は不明としている。

近現代オンライン語源辞典ローマ期ビブリオテーケー(ギリシア神話)古典期戦史(ペロポネソス戦争史)

元になった神話

ヘレン洪水を生き延びたデウカリオンとピュラの子で、ギリシャ人の自称「ヘレネス」の名祖。息子のドロス・クストス・アイオロスからドーリス人・イオニア人・アイオリス人などの部族が出たとされ、ギリシャ世界の部族の系図の起点に置かれる。トロイアのヘレネとは別人で、名前も別の語。

ヘレンから来たほかの言葉