ギリシャ神話が語源の言葉

ドーリア式

肩越しに石を投げる夫婦。投げた石が、人の姿に変わっていく。
肩越しに石を投げる夫婦。投げた石が、人の姿に変わっていく。『新しい人類をつくるデウカリオンとピュラ』1589年・CC0

古代ギリシャ建築の柱の様式で、三つの様式のうちいちばん早く、前6〜前5世紀に使われた。柱は太く、中ほどのふくらみ(エンタシス)が強く、柱の下に台を置かない。柱頭は簡素な形で、アテネのパルテノンが代表例。名前は、ギリシャ人の一派ドーリス人から来ている。そのドーリス人の名の起こりを、神話はこう語る。アポロドーロスによれば、ギリシャ人を自分の名にちなんでヘレネスと呼ばせたヘレンには三人の息子がいた。その一人ドーロスが、ペロポネソス半島の向かいの土地を治め、住む人々を自分の名からドーリス人と呼んだという。イオニア人とアカイア人は別の息子の子たちの名から、アイオリス人は三人目の息子の名から出たとされる。

近現代旺文社世界史事典 三訂版近現代ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ローマ期ビブリオテーケー(ギリシア神話)

元になった神話

ヘレン洪水を生き延びたデウカリオンとピュラの子で、ギリシャ人の自称「ヘレネス」の名祖。息子のドロス・クストス・アイオロスからドーリス人・イオニア人・アイオリス人などの部族が出たとされ、ギリシャ世界の部族の系図の起点に置かれる。トロイアのヘレネとは別人で、名前も別の語。

ヘレンから来たほかの言葉