ドーリア式

古代ギリシャ建築の柱の様式で、三つの様式のうちいちばん早く、前6〜前5世紀に使われた。柱は太く、中ほどのふくらみ(エンタシス)が強く、柱の下に台を置かない。柱頭は簡素な形で、アテネのパルテノンが代表例。名前は、ギリシャ人の一派ドーリス人から来ている。そのドーリス人の名の起こりを、神話はこう語る。アポロドーロスによれば、ギリシャ人を自分の名にちなんでヘレネスと呼ばせたヘレンには三人の息子がいた。その一人ドーロスが、ペロポネソス半島の向かいの土地を治め、住む人々を自分の名からドーリス人と呼んだという。イオニア人とアカイア人は別の息子の子たちの名から、アイオリス人は三人目の息子の名から出たとされる。
