ギリシャ神話が語源の言葉

ケンタウルス座

若いアキレスに弓を教えるケンタウロスのケイロン。ルニョーの絵。
若いアキレスに弓を教えるケンタウロスのケイロン。ルニョーの絵。ジャン=バティスト・ルニョー『ケンタウロスのケイロンによるアキレスの教育』1782年・Public domain

太陽系にいちばん近い恒星のある星座が、ケンタウルス座だ。NASAによれば、地球にいちばん近い恒星系はこの星座のアルファ・ケンタウリで、距離は4.3光年。A星とB星の二つの星に、プロキシマ・ケンタウリとも呼ばれる暗い赤色矮星のC星を加えた三つの星から成る。この星座の半人半馬の姿は、賢いケンタウロスのケイロンだとされる。ローマ時代のヒュギヌスの『天文譜』によれば、ケイロンはほかのケンタウロスばかりか人間よりも正しい心を持ち、医術の神アスクレピオスや英雄アキレスを育てた。ある日ケイロンのもとに立ち寄ったヘラクレスと並んで矢を眺めていたとき、その一本がケイロンの足に落ち、それがもとで死んでしまう。こんな小さな矢で大きなケンタウロスたちを倒せるのかと不思議に思ったケイロンが、自分で弓を引こうとして矢を取り落とした、という話もある。ゼウスはケイロンを哀れみ、星のあいだに置いた。語源辞典によれば、この星座はギリシャ人にもケンタウロスとして知られていたが、古代から、同じく半人半馬で描かれるいて座とよく取り違えられてきた。

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元になった神話

ケイロンケンタウロスでありながら、医術と音楽と武術を英雄たちに教えた賢者。アキレスの師として知られる。ホメロスが触れるのは薬草の知識と一本の槍だけで、養育者としての姿は後代に大きくなった。

ケイロンから来たほかの言葉