ギリシャ神話が語源の言葉

みずがめ座

鷲にさらわれて天へ昇るガニュメデス。コレッジョの絵。
鷲にさらわれて天へ昇るガニュメデス。コレッジョの絵。コレッジョ『ガニュメデスの誘拐』1520〜1540年ごろ・Public domain

みずがめ座(水瓶座)で水瓶から水を注いでいるのは、ゼウスにさらわれた美少年ガニュメデスだとする人が多い。ローマ時代のヒュギヌスの『天文譜』によれば、ゼウスはその美しさゆえに少年を両親のもとから連れ去り、神々に仕える給仕にした。だから星座でも、水瓶から水を注ぐ姿をしているのだという。すぐそばには、少年をさらってゼウスのもとへ運んだ鷲の星座、わし座が、水瓶を持つ少年の上を飛んでいる。ただし、この星座については別の説もあった。天から大量の水が降り注いだ大洪水の時代の王だとする説や、ぶどう酒が人間に伝わる前、神々への供え物に水を使っていた大昔のアテナイの王だとする説である。英語の Aquarius はラテン語で「水を運ぶ人」の意味で、ギリシャ語の古い星座名「水を注ぐ人」を訳したもの。古英語の終わりごろから使われている。1967年のロックの歌「Age of Aquarius」で広まったとされる「水瓶座の時代」は、20世紀に始まるとされた星占いの時代区分である。

ローマ期天文譜近現代オンライン語源辞典近現代国立天文台 公式サイト

元になった神話

ガニュメデストロイア王家の若者で、人間の中で最も美しいとされた。神々に連れ去られ、ゼウスの酌をする者として不死を与えられる。トロイア戦争の主要人物ではないが、トロイア王家の系譜と、ラオメドンの名馬の由来に関わる。

ガニュメデスから来たほかの言葉