出典 · 古典期(悲劇・歴史)
ティマイオス
プラトン · 前4世紀 · Timaeus
対話篇。冒頭(20d-26e)でクリティアスが、ソロンがエジプトの神官から聞いたという9000年前のアテナイとアトランティスの戦争を要約して語る。アトランティスの話の初出。ステファヌス版の頁・段で参照する。
この出典が語っていること
アナンケ
- プラトン『ティマイオス』では、この宇宙は必然と理性とが組み合わさって生じた。理性が必然を説き伏せ、生じるものの大部分を最善へ導くよう支配したことで、宇宙ははじめにこのように組み立てられたという。 (47e-48a(Bury 英訳))
アトランティス
- アトランティスの話は、プラトンの『ティマイオス』と『クリティアス』が初出で、それ以前の叙事詩や悲劇には見えない。作中では、クリティアスが祖父から、祖父はソロンから、ソロンはエジプトのサイスの神官から聞いた話という形をとる。 (『ティマイオス』20d-21e、『クリティアス』113a-b)
- エジプトの神官はソロンに「ギリシャ人はいつまでも子どもだ、年老いたギリシャ人はいない」と言う。ギリシャでは洪水や大火のたびに記録が失われるが、エジプトは記録を保っている、というのがその理由とされる。ソロンがポロネウスやデウカリオンの洪水を最古の話として語ったのに答えたもの。 (22a-23b)
- 島はヘラクレスの柱(ジブラルタル海峡)の外の大洋にあり、リビュアとアジアを合わせたより大きかった。そこから他の島々へ、さらに大洋を囲む向こうの大陸へ渡れたという。 (24e-25a)
- 9000年前、アトランティスの王たちはリビュアをエジプトまで、ヨーロッパをテュレニア(イタリア中部)まで支配し、地中海内側の全土を一挙に隷属させようとした。アテナイはギリシャ勢を率い、見捨てられて孤立しても勝ち抜いて侵略者を退けた。 (『ティマイオス』23e、25a-c、『クリティアス』108e)
- その後の大地震と洪水で、一日と一夜のうちにアテナイの戦士たちは大地に呑まれ、アトランティスは海に沈んだ。沈んだ島が残した泥の浅瀬のため、その海は今も航行できないとされる。 (『ティマイオス』25c-d、『クリティアス』108e)
- 関係: enemy → athens (『ティマイオス』24e-25c、『クリティアス』108e)