出典 · 古典期(悲劇・歴史)
キュクロプス
エウリピデス · 前408年頃 · Cyclops
ポリュペモスの逸話を題材にした唯一完全に現存するサテュロス劇。
日本語訳: 松平千秋・久保正彰・岡道男編『ギリシア悲劇全集』岩波書店、1990-93(全13巻+別巻) / 丹下和彦訳『エウリピデス 悲劇全集』京都大学学術出版会(西洋古典叢書)、2012-16 · 原文・参考リンク ↗
この出典が語っていること
ポリュペモス
- 後代の扱い: エウリピデス『キュクロプス』は同じ話をサテュロス劇に仕立て、シレノスとサテュロスたちを登場させる。現存する唯一の完全なサテュロス劇。 (劇全体。ホメロスにはシレノスもサテュロスも登場しない)
サテュロス
- エウリピデス『キュクロプス』は、サテュロスたちを合唱隊とするサテュロス劇で、完全に残る唯一の作品。ヘラの差し向けたテュレニアの海賊にさらわれたディオニュソスを追ったシレノスとサテュロスたちが、嵐でエトナ山に流され、ポリュペモスの奴隷になっている。 (1-40)
- オデュッセウスに焼けた杭を握るよう頼まれると、サテュロスたちは、戸口からでは遠すぎる、急に足が悪くなった、立っていて足首をくじいた、目に灰が入った、と言い訳を重ね、オルペウスのまじないで杭をひとりでに飛び込ませると申し出る。オデュッセウスは「役に立たない味方だ」とあきれる。 (630-655)
- 関係: companion → dionysus (ストラボン10.3.10 シレノス、サテュロス、バッカイはディオニュソスに仕える。『キュクロプス』1-40、707-709)
- 関係: servant → polyphemus (20-35 シレノスとサテュロスたちがポリュペモスの奴隷になっている)
- 関係: companion → odysseus (624-655(手伝いを拒む)、707-709(船で共に去る))