ギリシャ神話が語源の言葉

プロクルステスの寝台

ケンタウロスを組み伏せるテセウス。カノーヴァの像。
ケンタウロスを組み伏せるテセウス。カノーヴァの像。アントニオ・カノーヴァ『ケンタウロスを打ち負かすテセウス』1804〜1805年・CC0

「プロクルステスの寝台」は、杓子定規に物事を型へ押し込むこと、容赦のない無理強いのたとえ。もとはアテネへ向かう街道にいた追いはぎの話である。旅人をもてなすふりをして寝台に寝かせ、背が足りなければ叩いて引き延ばし、はみ出せば切り落とした。アポロドーロスでは寝台は大小二つあり、背の低い者を大きい寝台に、高い者を小さい寝台に寝かせたので、だれ一人ぴったり合うことはなかった。この男を、同じやり方で退治したのがアテネの王子テセウスである。名前はギリシャ語で「引き延ばす者」の意味。英語の形容詞 Procrustean は1822年から比喩として使われている。

近現代改訂新版 世界大百科事典ローマ期ビブリオテーケー(ギリシア神話)近現代オンライン語源辞典

元になった神話

テセウスアテナイの王で、アテナイ人にとっての国民的英雄。クレタの迷宮でミノタウロスを倒し、王女アリアドネの糸で脱出した。ヘラクレスとともにアマゾンと戦い、少女ヘレネをさらい、冥界から戻れなくなってヘラクレスに救われるなど、他の英雄譚と何度も交差する。

テセウスから来たほかの言葉