うお座

うお座(魚座)は、尾をひもで結ばれた二匹の魚の姿で描かれる。この二匹は、愛の女神アフロディーテとその息子エロスにまつわる魚だという。オウィディウスの『祭暦』によれば、ゼウスが天を守るために武器を取っていたころ、女神は怪物テュポンに追われ、幼い息子を連れて逃げて、ユーフラテス川のほとりに身を隠した。風が林をざわめかせると、女神は敵が来たと思って青ざめ、息子を胸に抱いて川へ飛び込んだ。そのとき二匹の魚が下にもぐりこみ、二人を背に乗せて救った。この魚が星の名になり、そのあたりの人々は罰当たりだとして魚を食べないのだという。ローマ時代のヒュギヌスの『天文譜』は少し違い、母子が自分で魚の姿に変わって難を逃れたと書く。英語の Pisces はラテン語 piscis「魚」の複数形で、古英語の終わりごろから使われている。
ローマ期祭暦ローマ期天文譜近現代オンライン語源辞典近現代国立天文台 公式サイト
