ギリシャ神話が語源の言葉

うお座

プラクシテレスの像を写した、クニドスのアフロディテ。
プラクシテレスの像を写した、クニドスのアフロディテ。プラクシテレスの像の写し『クニドスのアフロディテ』ローマ時代の写し(元は前4世紀のギリシャの像。コモンズの説明による)・Public domain

うお座(魚座)は、尾をひもで結ばれた二匹の魚の姿で描かれる。この二匹は、愛の女神アフロディーテとその息子エロスにまつわる魚だという。オウィディウスの『祭暦』によれば、ゼウスが天を守るために武器を取っていたころ、女神は怪物テュポンに追われ、幼い息子を連れて逃げて、ユーフラテス川のほとりに身を隠した。風が林をざわめかせると、女神は敵が来たと思って青ざめ、息子を胸に抱いて川へ飛び込んだ。そのとき二匹の魚が下にもぐりこみ、二人を背に乗せて救った。この魚が星の名になり、そのあたりの人々は罰当たりだとして魚を食べないのだという。ローマ時代のヒュギヌスの『天文譜』は少し違い、母子が自分で魚の姿に変わって難を逃れたと書く。英語の Pisces はラテン語 piscis「魚」の複数形で、古英語の終わりごろから使われている。

ローマ期祭暦ローマ期天文譜近現代オンライン語源辞典近現代国立天文台 公式サイト

元になった神話

アフロディーテ愛と欲望の女神。出自には二つのまったく異なる伝えがあり、ヘシオドスではウラノスの切り取られた性器の泡から生まれた原初的な存在、ホメロスではゼウスとディオネの娘である。トロイア戦争の原因を作り、戦場ではパリスとアイネイアスを守る。

アフロディーテから来たほかの言葉