ギリシャ神話が語源の言葉

ミステリー

ヴェールをかぶって座る、クニドスのデメテル。
ヴェールをかぶって座る、クニドスのデメテル。作者不詳『クニドスのデメテル』前350年ごろ(ヘレニズム期。コモンズの説明による)・CC0

英語の mystery は、ギリシャ語の mystērion から来ている。語源辞典によれば、もとは「入信した者だけが知り、行う秘密の儀式や教え」のことで、「入信した者」を指す mystēs、さらに「閉じる」という意味の myein にさかのぼる。閉じるのは、秘密を守る唇とも、入信者しか神聖な儀式を見てはならない目とも考えられている。英語では14世紀前半から使われ、推理小説の意味は1908年から記録がある。古代ギリシャの秘儀の一つに、エレウシスの秘儀がある。『デメテル讃歌』によれば、娘を取り戻した穀物の女神デメテルが、エレウシスの王たちに自分の祭儀を教えた。それは口外が許されないもので、その儀式を見た者は幸いだと讃歌は語っている。

近現代オンライン語源辞典古拙期ホメロス風讃歌

元になった神話

デメテル穀物と農耕の女神。娘ペルセポネを冥界に奪われた悲しみから大地を実らせるのをやめ、人類を飢饉の淵に追い込んだ。その和解として季節の循環が生まれ、エレウシスの秘儀が人々に授けられる。

デメテルから来たほかの言葉