ボスポラス海峡

黒海とマルマラ海を結ぶボスポラス海峡の名は、ギリシャ語で「牛の渡し」という意味になる。この名は昔、いくつかの海峡に使われた呼び名で、とくにこの海峡を指した。牛と海峡を結びつけたのが、ゼウスに愛されたために雌牛に変えられ、各地をさまよった娘イオの話である。アイスキュロスの悲劇『縛られたプロメテウス』では、プロメテウスがイオに、あなたが渡った海峡は後の世までボスポロスと呼ばれるだろうと予言する。ただし劇の中の海峡は、黒海とアゾフ海を結ぶ別の海峡(キンメリアのボスポロス)で、いまのボスポラス海峡ではない。
近現代オンライン語源辞典古典期縛られたプロメテウス
