ギリシャ神話が語源の言葉

うしかい座・アルクトゥルス

ディアナ(アルテミス)と従者のカリスト。ティツィアーノの作。
ディアナ(アルテミス)と従者のカリスト。ティツィアーノの作。ティツィアーノ『ディアナとカリスト』1556〜1559年・Public domain

大熊(おおぐま座)の後ろに続く星座がうしかい座。そのいちばん明るいオレンジ色の星がアルクトゥルスで、ギリシャ語で「熊の番人」という意味になる。語源辞典によれば、大熊の後を追うこの星座は、「熊の番人」とも「牛飼い」(ボーテス)とも呼ばれた。英語のアルクトゥルスは14世紀後半から記録がある。ローマ時代のヒュギヌスの『天文譜』は、この星座の人物を、熊に変えられたカリストとゼウスのあいだの子アルカスだとする伝えを挙げる。熊になった母の後ろに、息子が番人として続いていることになる。別の人々は、正しく信心深かったので酒の神から葡萄の木と葡萄酒を授かった男だと言った、とも書いている。

近現代オンライン語源辞典ローマ期天文譜

元になった神話

カリストアルテミスに従って処女の誓いを立てた狩りの娘。ゼウスに身ごもらされ、熊に変えられた末、息子アルカスとともに星座(大熊座・小熊座)にされた。ホメロスは「海に沈まない熊座」を歌うだけで、その理由をカリストの物語で説明するのは後代の詩人たち。北極 arctic の「熊」ともつながる。

カリストから来たほかの言葉