ギリシャ神話が語源の言葉

木星の衛星アマルテア

山羊アマルテイアの乳を飲む赤子のユピテル(ゼウス)と、それを囲む人々。ジュリオ・ボナゾーネの作。
山羊アマルテイアの乳を飲む赤子のユピテル(ゼウス)と、それを囲む人々。ジュリオ・ボナゾーネの作。ジュリオ・ボナゾーネ『山羊アマルテイアの乳を飲むユピテル』1531〜1576年・Public Domain (The Met Open Access, CC0)

木星の衛星アマルテアは、1892年9月9日に見つかった。ガリレオが見つけた4つの大きな衛星より内側を回る、いびつな形の小さな衛星で、NASAによれば太陽系でいちばん赤い天体であり、太陽から受け取るより多くの熱を出しているらしい。名前はフランスの天文学者フラマリオンの提案で、生まれたばかりのゼウスを育てた乳母アマルテイアから取られた。神話では、赤ん坊のゼウスに乳を与えた山羊とも、その山羊を飼うニンフとも語られる。木星(ジュピター)はゼウスにあたるので、そのすぐ近くを養い親の名を持つ星が回っていることになる。

近現代NASA公式サイトローマ期祭暦ローマ期天文譜

元になった神話

アマルテイアクレタ島で赤子のゼウスに乳を与えた山羊、またはその山羊を飼うニンフ。オウィディウスでは、山羊が木で折った角をニンフが果物で満たしてゼウスに運び、ゼウスは山羊と角を星にした。この角が、実りのしるし「豊穣の角(コルヌコピア)」の由来とされる。ヘラクレスが折った川の神の角を豊穣の角とする話もある。

アマルテイアから来たほかの言葉