ギリシャ神話が語源の言葉

コルヌコピア

豊穣の角

山羊アマルテイアの乳を飲む赤子のユピテル(ゼウス)と、それを囲む人々。ジュリオ・ボナゾーネの作。
山羊アマルテイアの乳を飲む赤子のユピテル(ゼウス)と、それを囲む人々。ジュリオ・ボナゾーネの作。ジュリオ・ボナゾーネ『山羊アマルテイアの乳を飲むユピテル』1531〜1576年・Public Domain (The Met Open Access, CC0)

果物や花があふれ出る角の飾り、コルヌコピア(豊穣の角)。ラテン語の「豊かさの角」がもとで、実りと豊かさのしるしとして古くから使われ、英語には1590年代に入った。語源辞典によれば、もとは赤ん坊のゼウスを育てたアマルテイアの山羊の角のことだった。オウィディウスの『祭暦』では、アマルテイアはゼウスを隠して育てたニンフで、その飼っていた山羊が乳を与えた。山羊が木にぶつけて角を折ると、ニンフは角に果物を詰めてゼウスの口もとへ運んだ。のちに王となったゼウスは、乳母とその「実りの角」を星にしたという。

近現代オンライン語源辞典ローマ期祭暦

元になった神話

アマルテイアクレタ島で赤子のゼウスに乳を与えた山羊、またはその山羊を飼うニンフ。オウィディウスでは、山羊が木で折った角をニンフが果物で満たしてゼウスに運び、ゼウスは山羊と角を星にした。この角が、実りのしるし「豊穣の角(コルヌコピア)」の由来とされる。ヘラクレスが折った川の神の角を豊穣の角とする話もある。

アマルテイアから来たほかの言葉