出典 · ローマ期
ダフニスとクロエ
ロンゴス · 2世紀頃 · Daphnis and Chloe
レスボス島を舞台にした牧歌的な恋愛小説。各巻の終わり近くにパンにまつわる変身譚(ピテュス、シュリンクス、エコー)が挿話として語られる。
この出典が語っていること
エコー
- ロンゴスの形: エコーはニンフの母と人間の父の子で、ムーサたちに歌と楽器を習った。男にも神にも処女を許さなかったため、その歌の才をねたんだパンが牧人たちを狂わせ、彼女を八つ裂きにさせた。散らばった体をガイア(大地)が匿い、今もあらゆる音をまねて歌う。ここにはナルキッソスもヘラも出てこない。 (3.23(ダフニスがクロエに語る挿話。前置きは 3.22))
- 関係: enemy → pan (3.23 パンが牧人たちを狂わせてエコーを八つ裂きにさせる(ロンゴスの形のみ))
シュリンクス
- 2世紀頃のロンゴス『ダプニスとクロエ』では、老牧人ラモンがシチリアの山羊飼いから聞いた話として語る。シュリンクスは歌の上手な美しい乙女で、山羊を飼い、ニンフと遊んでいた。「山羊でもなく人間でもない者」を恋人にはしないとパンを笑い、追われて葦の茂みに隠れ、沼に消えた。パンは怒って葦を切り、わけを悟って楽器を思いつき、長さの違う葦を蝋でつないだ。恋が釣り合わなかったように、葦の長さも釣り合わない、と結ぶ。 (2.33.3-2.34.3)
- 関係: courted_by → pan (Met. 1.698-712 / ロンゴス『ダプニスとクロエ』2.34)