出典 · 古典期(悲劇・歴史)
ヘレネ
エウリピデス · 前412年 · Helen
ヘレネはトロイアに行かず、幻影が代わりに行ったとする説(ステシコロスの「パリノディア」に遡る)を劇化。
日本語訳: 松平千秋・久保正彰・岡道男編『ギリシア悲劇全集』岩波書店、1990-93(全13巻+別巻) / 丹下和彦訳『エウリピデス 悲劇全集』京都大学学術出版会(西洋古典叢書)、2012-16 · 原文・参考リンク ↗
この出典が語っていること
ヘレネ
- エウリピデス『ヘレネ』はこの説を劇にした。ヘラが空気から作った幻影(エイドロン)がトロイアへ行き、本物のヘレネはヘルメスによってエジプトへ運ばれて夫を待っていた、という筋である。十年の戦争は幻をめぐって戦われたことになる。 (31-36(幻影)、44-48(エジプトへ))
ヒュアキントス
- アポロンが円盤投げでヒュアキントスを殺した話は、前412年上演のエウリピデス『ヘレネ』の合唱にすでに出てくる。合唱は、ヒュアキントスの夜の祭と、ゼウスの子(アポロン)がラコニアの地に定めた牛を捧げる日を歌う。 (1465-1475)
- 関係: lover → apollo (Met. 10.162-219 / 1.3.3, 3.10.3 / 『ヘレネ』1469-1475)
- 関係: killed_unintentionally_by → apollo (1.3.3「円盤を投げて意図せず殺した」/ Met. 10.178-185 / 『ヘレネ』1471-1473)
プロテウス
- エウリピデス『ヘレネ』でも、プロテウスはファロス島に住むエジプトの王で、ネレイスの一人プサマテを妻にした人物。ヘルメスがヘレネをこの王の館に預け、トロイアに行ったのはヘラが空気から作った幻のヘレネだった。劇が始まる時点でプロテウスはすでに死んでいて、息子のテオクリュメノスがヘレネに結婚を迫っている。 (1-67)
- 関係: visited_by → helen (エウリピデス『ヘレネ』44-48 ヘルメスがヘレネをプロテウスの館に置く。ヘロドトス 2.112-120 ではエジプト王プロテウスのもとにヘレネが留まる)