ギリシャ神話が語源の言葉

テチス海

貝の車に乗る海の女神テテュス。ゴルツィウスの連作「神々」より。
貝の車に乗る海の女神テテュス。ゴルツィウスの連作「神々」より。ヘンドリック・ホルツィウス『貝の車に乗るテテュス(連作「神々」より)』1588〜90年・Public Domain (The Met Open Access, CC0)

テチス海は、はるか昔、北の大陸と南の大陸のあいだに広がっていた海の名である。辞書によると、古生代の終わりから新生代にかけて存在し、今の地中海のあたりからヒマラヤを経て東南アジアまで続いていた。アルプスやヒマラヤの山々の地層からは、そのころの生き物の化石が出る。名付けたのはドイツの地質学者ジュースで、1893年のこと。海の神オケアノスの姉妹であり妻でもある、ギリシャ神話の海の女神テテュスの名を借りた。

近現代オンライン語源辞典近現代デジタル大辞泉

元になった神話

テテュスティタン神族の女神で、オケアノスの妻。夫とのあいだに世界中の川と三千人のオケアニスを産んだ「水の母」。『イリアス』では幼いヘラを育てた養母として登場する。日本語では海の女神テティス(アキレスの母)と表記が似ていて混同されやすいが、系譜上はテティスの祖母にあたる。

テテュスから来たほかの言葉