ギリシャ神話が語源の言葉

シーシュポスの岩

果てしない徒労

大岩を背負って運ぶシシュポス。ティツィアーノの絵。
大岩を背負って運ぶシシュポス。ティツィアーノの絵。ティツィアーノ『シシュポス』1548〜1549年・Public domain

英語の形容詞 Sisyphean は「シシュポスの終わりなく報われない労苦のような」の意で、1630年代から使われる(Sisyphian の形は1590年代)。冥界で岩を丘の上へ押し上げるたびに転がり落ちる罰(『オデュッセイア』11.593-600)に由来する。カミュは随筆『シーシュポスの神話』(1942)で、岩を押し上げ続けるシーシュポスを不条理の英雄として描いた。

近現代オンライン語源辞典ホメロスオデュッセイア近現代シーシュポスの神話

元になった神話

シシュポスエピュラ(のちのコリントス)の王で「人間の中で最も狡猾な男」。冥界で、山頂まで押し上げると転がり落ちる大岩を永遠に押し続ける罰を受ける。罪の中身はホメロスには書かれず、後代に複数の説が生まれた。「シーシュポスの岩」は終わりのない徒労のたとえ。