ギリシャ神話が語源の言葉

スキュラとカリュブディスの間

スキュラとカリュブディスの前のオデュッセウス。ヨハン・ハインリヒ・フュースリの作。
スキュラとカリュブディスの前のオデュッセウス。ヨハン・ハインリヒ・フュースリの作。ヨハン・ハインリヒ・フュースリ『スキュラとカリュブディスの前のオデュッセウス』1794〜1796年・Public domain

英語の成句 between Scylla and Charybdis は「同じくらい危ない二つの道のあいだ」を言い、1739年から見える(Merriam-Webster)。『オデュッセイア』第12歌で、キルケはオデュッセウスに、渦潮カリュブディスで船ごと失うより六つ首の怪物スキュラに六人を取られる方がましだと助言する。成句では二つの危険は同じ重さだが、原典のキルケは、どちらかといえばスキュラの側を通れと勧めている。

ホメロスオデュッセイア近現代オンライン語源辞典近現代Merriam-Webster英語辞典

元になった神話

スキュラ海峡の岩の洞に棲む六つ首の怪物。通る船から必ず6人をさらう。向かいのカリュブディスと対になり、「どちらを選んでも損をする二者択一」の比喩として今も使われる。