フォボスとダイモス
火星の衛星

火星には、フォボスとダイモスという小さな衛星が二つある。NASAによれば、どちらも1877年8月にアメリカの天文学者アサフ・ホールが見つけ、火星の名のもとになったローマの軍神マルスにあたるギリシャの神アレスの、神話の息子たちの名を付けた。フォボスは「恐れ」、ダイモスは「おののき」の意味である。『イリアス』では、息子を殺されて怒ったアレスが、この二人に命じて自分の戦車に馬をつながせる。軍神の供をする二人が、そのまま火星のまわりを回っているわけだ。フォボスでいちばん目立つ大きなクレーターには、ホールの妻で数学者のクロエ・アンジェリーン・スティックニー・ホールの名が付いている。JAXAの火星衛星探査計画MMXは、このフォボスに降りて表面の試料を採り、地球へ持ち帰ることを目指している。
近現代NASA公式サイトホメロスイリアス近現代火星衛星探査計画(MMX)(JAXA宇宙科学研究所)
