ギリシャ神話が語源の言葉

小惑星フェートン

太陽の車から墜ちるパエトン。ピーテル・パウル・ルーベンスの作。
太陽の車から墜ちるパエトン。ピーテル・パウル・ルーベンスの作。ピーテル・パウル・ルーベンス『パエトンの墜落』1604〜1605年ごろ・Public domain

ふたご座流星群のもとになる小惑星(3200)Phaethon は、1983年10月11日に赤外線天文衛星 IRAS が発見した。太陽に大きく近づく軌道から、太陽神の車を御したパエトンの名が付いた(NASA)。JAXA は探査計画 DESTINY+ の目標天体としてこれを「フェートン」と表記している。英語の普通名詞 phaeton は、1590年代に「向こう見ずな御者」、1742年から軽快な四輪の馬車を指した(etymonline)。

近現代NASA公式サイト近現代深宇宙探査技術実証機 DESTINY+(JAXA宇宙科学研究所)近現代オンライン語源辞典

元になった神話

パエトン太陽神の息子。父に頼み込んで太陽の車を一日だけ御したが、馬を制御できず天地を焼き、ゼウスの雷に撃たれてエリダノス川に落ちた。嘆く姉妹たちはポプラに変わり、その涙が琥珀になった。有名な物語はオウィディウスの形で、ヘシオドスには同名の別人しか出てこない。

パエトンから来たほかの言葉