ギリシャ神話が語源の言葉

天国と地獄

オッフェンバック

竪琴を弾くオルフェウスと、聞き入る動物たち。ローマ時代のモザイク。
竪琴を弾くオルフェウスと、聞き入る動物たち。ローマ時代のモザイク。作者不詳(ローマ時代の床のモザイク)『動物たちに囲まれたオルフェウス』写真は2006年・Public domain

オッフェンバックが作曲した全二幕のオペレッタ。1858年にパリで初演された。原題は「地獄のオルフェ」で、ギリシャ神話の歌い手オルフェウスが、死んだ妻を取り戻しに冥界へ下る悲しい話を、笑いの劇に仕立て直したもの。日本では1914年(大正3年)に東京の帝国劇場で初めて上演されて以来、『天国と地獄』の題で親しまれている。最後を飾るにぎやかな踊りの音楽は、フレンチ・カンカンの音楽として世界に広まり、無声映画の大活劇の伴奏にもよく使われた。

近現代デジタル大辞泉近現代日本大百科全書(ニッポニカ)

元になった神話

オルフェウス竪琴と歌で獣や木や岩まで動かしたトラキアの詩人。亡くした妻エウリュディケを連れ戻しに冥界へ下るが、地上の手前で振り返って再び失う。この「振り返る」結末がまとまった物語として読めるのはウェルギリウスとオウィディウスからで、オペラ・映画でもっとも多く翻案されたギリシャ神話の一つ。

オルフェウスから来たほかの言葉