ミケーネ文明

前16世紀から前12世紀にかけて、ギリシャ本土のミケーネ(ミュケナイ)を中心に栄えた青銅器時代の文明。シュリーマンによって再発見された。名前のもとになったミュケナイは、『イリアス』でギリシャ軍の総大将アガメムノンが治める「黄金に富む」都。この町を開いたのは英雄ペルセウスだとギリシャ人は知っている、とパウサニアスは書き、町の名の由来を二つ伝えている。一つは、ペルセウスの剣の鞘の先の飾り(ミュケス)がそこに落ち、ここに町を築けというしるしと受け取ったから。もう一つは、喉の渇いたペルセウスが地面のキノコ(これもミュケス)を引き抜くと水が湧き出し、喜んでそれを飲んだから、という話である。