ギリシャ神話が語源の言葉

ミケーネ文明

巨石を積んだ城壁と、二頭の獅子を上に戴く門。
巨石を積んだ城壁と、二頭の獅子を上に戴く門。『ミュケナイの獅子門の写真』撮影年不明・Public domain

前16世紀から前12世紀にかけて、ギリシャ本土のミケーネ(ミュケナイ)を中心に栄えた青銅器時代の文明。シュリーマンによって再発見された。名前のもとになったミュケナイは、『イリアス』でギリシャ軍の総大将アガメムノンが治める「黄金に富む」都。この町を開いたのは英雄ペルセウスだとギリシャ人は知っている、とパウサニアスは書き、町の名の由来を二つ伝えている。一つは、ペルセウスの剣の鞘の先の飾り(ミュケス)がそこに落ち、ここに町を築けというしるしと受け取ったから。もう一つは、喉の渇いたペルセウスが地面のキノコ(これもミュケス)を引き抜くと水が湧き出し、喜んでそれを飲んだから、という話である。

近現代デジタル大辞泉ホメロスイリアスローマ期ギリシア案内記

元になった神話

ミュケナイアガメムノンの都。『イリアス』は「黄金に富む」「よく築かれた」と呼ぶ。19世紀の発掘で実際に黄金の副葬品が大量に出土し、詩の添え名が裏づけられる形になった。