ギリシャ神話が語源の言葉

ミダス・タッチ

判定の鈍さのためにロバの耳をつけられたミダス(版画)。アントニオ・テンペスタの作。
判定の鈍さのためにロバの耳をつけられたミダス(版画)。アントニオ・テンペスタの作。アントニオ・テンペスタ『図版102 ロバの耳をつけられたミダス(オウィディウス『変身物語』より)』1606年・Public Domain (The Met Open Access, CC0)

手がけることを何でも儲けや成功に変えてしまう才覚を指す英語の成句。1883年から記録がある。触れるものすべてを黄金に変える力を願ったミダス王の話(オウィディウス『変身物語』11.85-145)から。元の話では、その力のせいで食べ物まで黄金になり飢えに苦しむので、成句の明るい意味とは裏腹に、話そのものは欲の戒めである。

近現代オンライン語源辞典ローマ期変身物語

元になった神話

ミダス小アジアのプリュギアの王。触れるものすべてを黄金に変える力を願って食事もできなくなった話と、アポロンに耳をロバの耳に変えられた話で知られる。ヘロドトスはデルポイに奉納した実在の王として扱っており、神話と歴史の境目にいる人物。