ギリシャ神話が語源の言葉

正義の女神像と天秤

掟の女神テミスの大理石像。ラムヌスで見つかった。
掟の女神テミスの大理石像。ラムヌスで見つかった。作者不詳『ラムヌスのテミス』前300年ごろ(コモンズの説明による)・CC0

西洋の裁判所には天秤が置かれている。百科事典によれば、天秤で量ることには人の勝手な手加減が入る余地がないので、天秤は正しいか邪であるかを量る神の道具とされた。このため、正義の女神とされるアストライアやテミスの像は天秤を掲げている。テミスは「掟」という意味の名をもつギリシャ神話の女神で、正義と秩序をつかさどる。ゼウスの二番目の妻となって、季節の女神たちや運命の女神たちを産み、アポロンに代わるまではデルポイの神託の主だったとも伝えられる。

近現代日本大百科全書(ニッポニカ)近現代デジタル大辞泉近現代改訂新版 世界大百科事典

元になった神話

テミス掟と正しい秩序を表すティタンの女神。ヘシオドスではゼウスの二番目の妻となり、季節の女神たち(秩序・正義・平和)と運命の女神たちの母になる。ホメロスでは神々の集会を呼び集め、宴を取り仕切る役で現れる。デルポイの神託をアポロンより先に預かっていた女神ともされる。