ギリシャ神話が語源の言葉

ヒーロー

耕さなくても木の実や果物が手に入る、金の時代の人々。
耕さなくても木の実や果物が手に入る、金の時代の人々。ヨアヒム・ウテワール『黄金時代』1605年・Public Domain (The Met Open Access, CC0)

英語の hero は、ギリシャ語の hērōs(半神)から来ている。語源辞典によれば、ギリシャ神話では神と人間のあいだに生まれた者、とくに人間のために働いた者を指した。英語では14世紀後半から「並外れた力や勇気をもつ男」の意味で使われ、1690年代からは劇や物語の主人公も指すようになった。ヘシオドスの『仕事と日』は、人間の種族の移り変わりを語る中で、いまの人間のひとつ前に「半神と呼ばれる、神のような英雄たちの種族」がいたと書く。七つの門のテーバイでの戦いや、ヘレネのためのトロイアの戦いで多くが死に、残りはゼウスによって大地の果て、大洋のほとりの至福の島々に住まわされたという。

近現代オンライン語源辞典古拙期仕事と日

元になった神話

人間の五つの時代人間の歴史を、金・銀・青銅・英雄・鉄の種族が次々に現れて悪くなっていく流れとして語る神話。ヘシオドス『仕事と日』が最古で、金の種族はクロノスの世に苦労も老いも知らず、いまの鉄の種族は苦しみの中にある。アラトスは正義の女神が天に去っておとめ座になった話と結び、オウィディウスは英雄を除いた四つの時代として描いた。英語 golden age(黄金時代)の源。

人間の五つの時代から来たほかの言葉