ギリシャ神話が語源の言葉

キメラ

生物学

獅子の体から山羊の頭が生え、尾が蛇のキメラ。エトルリアの青銅像。
獅子の体から山羊の頭が生え、尾が蛇のキメラ。エトルリアの青銅像。エトルリアの青銅像(写真: Lucarelli)『アレッツォのキメラ』写真は2007年5月22日(コモンズの日付)・Public domain

生物学で、遺伝子型の異なる細胞が一つの個体の中に共存している状態、またその個体。ライオン・山羊・蛇を継ぎ合わせた怪物キメラにちなむ。平凡社『世界大百科事典』によれば、1916年にウィンクラーがトマトとイヌホオズキの接ぎ木で作った個体をキメラと呼んだのが学術用語としての始まり。動物では異なる系統の初期胚を融合させたキメラマウスなどがある。

近現代デジタル大辞泉近現代改訂新版 世界大百科事典近現代日本大百科全書(ニッポニカ)

元になった神話

キメラ前が獅子、後ろが蛇(竜)、真ん中が山羊という、火を吐く合成の怪物。リュキアを荒らし、ペガサスに乗ったベレロポンに倒された。名は今も生物学の「キメラ」や「荒唐無稽な空想」の意の英語に残る。