ギリシャ神話が語源の言葉

地図帳

天球を肩に担ぐ、ファルネーゼのアトラス。
天球を肩に担ぐ、ファルネーゼのアトラス。写真: Carlo Raso『ファルネーゼのアトラス』2世紀(前1世紀の原作の写し)。2018年撮影・Public domain
要確認

地図を一冊にまとめた本を atlas と呼ぶのは、16世紀のフランドルの地理学者メルカトルの地図集『アトラス』(1595年)の題名に始まる。etymonline は、この種の初期の地図集の扉絵に世界を担ぐティタンのアトラスが描かれていたと説明する。一方、競売会社サザビーズの解説は、メルカトルが名を借りたのは天球儀を初めて作ったとされる伝説のマウレタニア王アトラスで、1595年版の扉絵もこの王であり、ティタンの姿になったのは後の版からだとする。どちらのアトラスを指したのかは典拠によって説明が分かれる。

近現代オンライン語源辞典近現代Gerard Mercator – Inventing the Atlas

元になった神話

アトラス世界の西の果てで天を支え続けるティタン神族の一柱。イアペトスの子でプロメテウスの兄弟にあたる。ホメロスでは海の深みを知り、天と地を隔てる柱を保つ者とされ、カリュプソの父。地名のアトラス山脈、大西洋(Atlantic)、そして地図帳の atlas へと名前が広がった。

アトラスから来たほかの言葉