ギリシャ神話が語源の言葉

アンモナイト

片手を高く掲げて立つゼウスの大理石像。
片手を高く掲げて立つゼウスの大理石像。作者不詳『スミルナのゼウス』写真は2009年・Public domain

化石でおなじみのアンモナイトは、中世ラテン語の「アモンの角」から名付けられた。アモンはエジプトの神で、雄羊の角を持つ姿で表され、ぐるぐる巻いた化石がその角に似ていたからである。似ていることには古代の人も気づいていたという。そしてこのアモンを、ギリシャ人はゼウスと同じ神と考えた。ヘロドトスは『歴史』で、エジプト人はゼウスをアモンと呼ぶと書き、ゼウスの像が雄羊の頭をしている理由として、こんな話を伝える。ゼウスにどうしても会いたがったヘラクレスに、姿を見せたくないゼウスは、雄羊の頭を切って皮をかぶり、その姿で現れた、と。英語の ammonite は1758年から見える。

近現代オンライン語源辞典古典期歴史

元になった神話

ゼウスオリュンポスの神々の王。クロノスとレアの末子で、父を倒して天を得た。多くの女神・人間の女性との間に子をもうけ、神々と英雄の多くの父になった。トロイア戦争では人間の側に肩入れしつつ、最後は運命の側に立つ。

ゼウスから来たほかの言葉