ギリシャ神話が語源の言葉

エーゲ海

テセウスが、父アイゲウスにわが子だと気づかれる場面。イポリット・フランドランの作。
テセウスが、父アイゲウスにわが子だと気づかれる場面。イポリット・フランドランの作。イポリット・フランドラン『父に見いだされるテセウス』1832年・Public domain

ヒュギヌス(43)は、テセウスが黒い帆を白に替え忘れたため、息子が死んだと思ったアイゲウスが海に身を投げ、そこからその海が Aegeum pelagus(アイゲウスの海)と呼ばれた、と説明する。ただしアポロドーロス(摘要 1.10)では、アイゲウスが身を投げたのは海ではなくアクロポリスから。etymonline も英語 Aegean(1570年代〜)について、アイゲウス由来の説を伝えつつ、ギリシャ語 aiges(波)から来たのかもしれない、と留保をつけている。確定した語源ではない。

ローマ期神話集(ファブラエ)ローマ期ビブリオテーケー(ギリシア神話)近現代オンライン語源辞典

元になった神話

アイゲウスアテナイの王で、テセウスの父。子を授かる方法をデルポイに尋ねた帰りにトロイゼンで王女アイトラと交わり、岩の下に剣とサンダルを残した。のちにメデイアを妻に迎える。息子がクレタから黒い帆のまま戻るのを見て、死んだと思い身を投げた。エーゲ海の名の由来とされる。