ギリシャ神話が語源の言葉

アキレスと亀

討ち取ったヘクトルを戦車で引きずるアキレス。
討ち取ったヘクトルを戦車で引きずるアキレス。フランツ・マッチュ『アキレスの勝利』1892年・Public domain

「アキレスと亀」は、おかしいと分かっていても、なかなか言い負かせない主張のたとえ。もとは古代ギリシャの哲学者ゼノンが出した逆説で、アリストテレスが『自然学』で紹介している。足の速いアキレスが、先を行く亀を追いかける。亀がいた地点にアキレスが着いたとき、亀は少し先に進んでいる。その地点に着くと、亀はまた少し先にいる。こう考えると、アキレスはいつまでも亀に追いつけないことになる。ここで追いかける役に選ばれたのは、『イリアス』で「足の速い」という決まり文句を何度も添えられる英雄アキレスである。

近現代故事成語を知る辞典ホメロスイリアス

元になった神話

アキレスペレウスと女神テティスの子で、トロイアに来たギリシャ勢で最強の戦士。『イリアス』はその「怒り」を主題とする。踵の弱点で有名だが、その話はホメロスには無く、ずっと後代の付け足しである。

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