アキレスと亀

「アキレスと亀」は、おかしいと分かっていても、なかなか言い負かせない主張のたとえ。もとは古代ギリシャの哲学者ゼノンが出した逆説で、アリストテレスが『自然学』で紹介している。足の速いアキレスが、先を行く亀を追いかける。亀がいた地点にアキレスが着いたとき、亀は少し先に進んでいる。その地点に着くと、亀はまた少し先にいる。こう考えると、アキレスはいつまでも亀に追いつけないことになる。ここで追いかける役に選ばれたのは、『イリアス』で「足の速い」という決まり文句を何度も添えられる英雄アキレスである。
