出典 · ローマ期
フェニックス(小詩集27)
クラウディアヌス · 4世紀末〜5世紀初頭 · The Phoenix (Carmina minora 27)
ラテン語の短い詩。フェニックスが火葬台で焼かれ、灰からよみがえる姿を詳しく描く。行番号はロウブ版(LacusCurtius 掲載のラテン語本文)。
この出典が語っていること
フェニックス
- 鳥みずからが焼かれ、灰からよみがえる姿をはっきり描くのは、4世紀末のクラウディアヌス。千年を生きた鳥が香木で自分の墓でありゆりかごである台を組み、太陽に祈る。太陽神が金の髪を一本投げて鳥を打つと台が天の火で燃え、灰が動き出して羽をまとい、父だった鳥が子として出てくる。 (27-30(千年)、36-44(台を組む)、45-60(祈りと太陽神の言葉、燃える)、65-71(灰からの再生))
- クラウディアヌスでは、よみがえった鳥は燃え残りを草でくるんでナイルの地へ運び、無数の鳥が群れをなして付き従う。エジプトの太陽の町で、それを祭壇の火にゆだねる。詩は「幸いな鳥、自分自身の跡継ぎよ」と呼びかけて結ばれる。 (72-95、101)
- 現代日本の辞書は、フェニックスを「エジプト神話の霊鳥」とし、500年に一度みずから火中に入って焼かれ、灰から若い姿で再生すると説明する。古代の書き物では、この形がそろうのは後代(クラウディアヌス)で、ヘロドトスやオウィディウスには火が無い。 (デジタル大辞泉「フェニックス」(2026年9月閲覧))
- 関係: revived_by → helios (45-71 太陽神(ポイボス)が金の髪を投げて鳥を打ち、火葬台が燃えて、灰から鳥がよみがえる)