ギリシャ神話が語源の言葉

アスクレピオスの杖

WHOの紋章

蛇の巻きついた杖のそばに立つアスクレピオス。
蛇の巻きついた杖のそばに立つアスクレピオス。作者不詳『エピダウロスのアスクレピオス』160年ごろのローマの写し(元は前4世紀のギリシャの像。コモンズの説明による)・CC0

蛇が一匹巻きついた杖は、医神アスクレピオスにちなむ医療の象徴である。WHOは1948年の第1回世界保健総会でエンブレムを定め、国連の紋章の上に蛇の巻きついた杖を置いた。WHOはこの杖と蛇を「古代ギリシャで癒やしの神と崇められたアスクレピオスの物語に由来する」と説明している。オウィディウスは、アスクレピオスが夢の中で「杖に巻きつくこの蛇」を見せ、その蛇の姿でローマに渡ったと語る。

近現代WHOのロゴとエンブレムローマ期変身物語

元になった神話

アスクレピオス医術の神。アポロンとコロニスの子で、ケンタウロスのケイロンに育てられて医術を学び、ついには死者まで生き返らせたためにゼウスの雷で打たれた。ホメロスでは神ではなく、トロイアに従軍した軍医マカオンとポダレイリオスの父である「非の打ちどころのない医者」にすぎない。杖に蛇が巻きついた「アスクレピオスの杖」は、今もWHOの紋章などに医療の象徴として使われている。

アスクレピオスから来たほかの言葉