ギリシャ神話が語源の言葉

ピグマリオン効果

彫刻家ピュグマリオンと、命を得ていく彫像(後の時代に付けられた名でガラテアと呼ばれる)。ジャン=レオン・ジェロームの作。
彫刻家ピュグマリオンと、命を得ていく彫像(後の時代に付けられた名でガラテアと呼ばれる)。ジャン=レオン・ジェロームの作。ジャン=レオン・ジェローム『ピュグマリオンとガラテア』1890年ごろ・Public Domain (The Met Open Access, CC0)

他人から期待をかけられると成果が上がる、とする心理学の用語。1968年にローゼンタールとジェイコブソンが、教師の期待で児童の成績が伸びたとする研究を『教室のピグマリオン』として発表したことで広まった。自分の理想の像に恋し、願いによって像が生きた女性になった彫刻家ピュグマリオン(オウィディウス『変身物語』10.243-297)になぞらえた名。元の研究は方法に批判が多く、その後の追試では効果は小さく一時的とされる。

近現代教室のピグマリオンローマ期変身物語

元になった神話

ピュグマリオンキュプロスの彫刻家(あるいは王)。自ら象牙で彫った理想の女性像に恋し、アフロディーテが像に命を与えた。オウィディウスでは像に名前がなく、「ガラテア」という名は古代より後に付けられた。ショーの戯曲『ピグマリオン』、『マイ・フェア・レディ』、心理学の「ピグマリオン効果」へと名前が受け継がれている。