ギリシャ神話が語源の言葉

小惑星プシケと探査機サイキ

アモル(エロス)とプシュケ。プシュケの頭上の蝶は魂の象徴。フランソワ・ジェラールの作。
アモル(エロス)とプシュケ。プシュケの頭上の蝶は魂の象徴。フランソワ・ジェラールの作。フランソワ・ジェラール『プシュケとアモル(アモルの最初の口づけを受けるプシュケ)』1798年・Public domain

太陽から地球の約3倍の距離を回る小惑星プシケ(英語読みでサイキ)は、金属を多く含むとみられる小惑星で、NASAによれば、太陽系ができたころの小さな天体の中心核の名残かもしれない。2023年10月にNASAの探査機サイキが打ち上げられ、2029年8月にこの小惑星での本格的な観測を始める予定である。名前は、1852年3月17日にこの小惑星を見つけたイタリアの天文学者アンニーバレ・デ・ガスパリスが付けた。NASAは、魂の女神で、人間として生まれ、愛の神エロス(ローマのクピド)と結ばれたプシュケにちなむと説明している。16番目に見つかった小惑星なので「16プシケ」とも呼ばれる。金属を多く含むかもしれない星に、「魂」を意味する名が付いているわけである。

近現代NASA公式サイト

元になった神話

プシュケ人間の王女で、あまりの美しさにウェヌス(アフロディーテ)の嫉妬を買い、その息子クピド(エロス)の妻となった娘。姿を見てはならない夫の正体を灯火で確かめて失い、ウェヌスの課す難題をくぐり抜けて神々の一員になる。物語としてまとまって残る最古の典拠は2世紀ローマのアプレイウスで、名前はギリシャ語で「魂」を意味する。

プシュケから来たほかの言葉