ギリシャ神話が語源の言葉

プロテイン

獣の姿に変わった海の老人に、しがみついて放さない男たち。900年ほど前に作られた、遊戯の駒。
獣の姿に変わった海の老人に、しがみついて放さない男たち。900年ほど前に作られた、遊戯の駒。『プロテウスと戦うメネラオスと仲間たちを表した盤上遊戯の駒』1125〜1150年ごろ・Public Domain (The Met Open Access, CC0)

プロテイン(protein)は、姿を自在に変える海の神プロテウスと音がよく似ているが、プロテウスから付けた名前ではない。1838年にオランダの化学者ムルダーが作った言葉で、ギリシャ語の「第一の位の」がもとになっている。はじめは、食べ物に含まれていて生きるのに欠かせないと考えられた物質の名前だった。ところが語源辞典によれば、プロテウスの名前そのものも、字義どおりには「第一の」を意味する。二つは親子ではないが、同じ「第一」という言葉から別々に生まれた、いとこのような関係にある。

近現代オンライン語源辞典

名前が似ている神話

プロテウス何にでも姿を変える、エジプト沖ファロス島の「海の老人」。捕まえて離さずにいれば、過去も未来も本当のことを語る。ホメロスではポセイドンに仕える不死の予言者だが、ヘロドトスやエウリピデスでは、トロイア戦争のあいだヘレネをかくまった人間のエジプト王として描かれる。

プロテウスから来た言葉