ギリシャ神話が語源の言葉

変幻自在な

獣の姿に変わった海の老人に、しがみついて放さない男たち。900年ほど前に作られた、遊戯の駒。
獣の姿に変わった海の老人に、しがみついて放さない男たち。900年ほど前に作られた、遊戯の駒。『プロテウスと戦うメネラオスと仲間たちを表した盤上遊戯の駒』1125〜1150年ごろ・Public Domain (The Met Open Access, CC0)

英語の形容詞 protean は1590年代から見られ、「海の神プロテウスの」という意味から、「さまざまな姿をたやすくとる、きわめて変わりやすい」という意味になった。プロテウス自身の名は、英語には1400年頃 Protheus の形で入っている。1989年にボイジャー2号が見つけた海王星の衛星プロテウスも、NASA によれば「姿を変える海の神」にちなむ。

近現代オンライン語源辞典近現代NASA公式サイト

元になった神話

プロテウス何にでも姿を変える、エジプト沖ファロス島の「海の老人」。捕まえて離さずにいれば、過去も未来も本当のことを語る。ホメロスではポセイドンに仕える不死の予言者だが、ヘロドトスやエウリピデスでは、トロイア戦争のあいだヘレネをかくまった人間のエジプト王として描かれる。