ギリシャ神話が語源の言葉

ペネロペの織物

機を織り続けるペネロペと、言い寄る求婚者たち。ウォーターハウスの絵。
機を織り続けるペネロペと、言い寄る求婚者たち。ウォーターハウスの絵。ジョン・ウィリアム・ウォーターハウス『ペネロペと求婚者たち』1911〜1912年・Public domain

「一方の手で作ったものを、もう一方の手で壊してしまう無駄骨」の比喩。語源辞典が引く英語の神話の手引き書『パンテオン』(トゥーク)は、「ペネロペの織物を織る」をこの意味のことわざとして挙げる。夫の帰りを待つ間、舅の経帷子を織り終えたら求婚者の一人を選ぶと言いながら、昼に織った分を夜ほどいて三年間引き延ばした話から。英語では1580年から、Penelope が貞節な妻の代名詞として使われる。

近現代オンライン語源辞典ホメロスオデュッセイア

元になった神話

ペネロペイアオデュッセウスの妻、イタケの王妃。夫の留守の20年間、館に居座る求婚者たちを機知でかわし続けた。織物をほどく計略と、寝台の秘密による夫の見破りで知られる。