ギリシャ神話が語源の言葉

モルヒネ

眠りの床に横たわるモルペウス(左)と、雲に乗って舞い降りる虹の女神。ゲランの絵。
眠りの床に横たわるモルペウス(左)と、雲に乗って舞い降りる虹の女神。ゲランの絵。ピエール=ナルシス・ゲラン『モルペウスとイリス』1811年・Public domain

アヘンの主成分モルヒネは、1816年ごろドイツの薬剤師ゼルチュルナーが、眠りを誘う作用から夢の神モルペウス(Morpheus)の名をとって名づけた。モルペウスはオウィディウス『変身物語』で眠りの神ソムヌス(ヒュプノス)の息子として登場する夢の神で、名はギリシャ語 morphē(姿・形)から来ている。

近現代オンライン語源辞典ローマ期変身物語

元になった神話

モルペウス眠りの神の千人の息子のひとりで、夢の中で人の姿をまねる名人。ローマの詩人オウィディウスの『変身物語』で、溺れ死んだ王の姿になって妻の夢に現れ、夫の死を告げた。名は「姿・形」を表すギリシャ語に由来し、鎮痛薬モルヒネの名のもとになった。