ギリシャ神話が語源の言葉

Meleagris

シチメンチョウ属

アタランテとメレアグロス、仕留められた猪の頭と猟犬。ピーテル・パウル・ルーベンスの作。
アタランテとメレアグロス、仕留められた猪の頭と猟犬。ピーテル・パウル・ルーベンスの作。ピーテル・パウル・ルーベンス『アタランテとメレアグロス』1616年ごろ・Public Domain (The Met Open Access, CC0)

ラテン語 meleagris はホロホロチョウの類を指す鳥の名で、ヒュギヌスは、メレアグロスの死を嘆いて鳥に変えられた姉妹たちを「メレアグリデス(ホロホロチョウ)」と呼ぶ。大プリニウスも、ボイオティアのメレアグリデスはアフリカ産の雌鶏の一種で、メレアグロスの墓がこの鳥を有名にしたと書く。リンネ(1758年)はこの語を、シチメンチョウの属名 Meleagris(七面鳥 Meleagris gallopavo)と、ホロホロチョウの種小名 Numida meleagris の両方に使った。新大陸の七面鳥の学名に、ギリシャ神話の英雄の姉妹の鳥が残っていることになる。

ローマ期神話集(ファブラエ)ローマ期博物誌近現代GBIF 生物分類データ(GBIF Backbone Taxonomy)

元になった神話

メレアグロスカリュドン王オイネウスとアルタイアの子で、カリュドンの猪を仕留めた英雄。獲物の皮をめぐって母の兄弟を殺し、母が「その薪が燃え尽きるとき命も尽きる」と定められた薪を火に投じたため死んだ。ただしこの薪の話はホメロスには無く、『イリアス』では母の呪いを受けて戦いから退く英雄として語られる。