マーシャルアーツ

格闘技を指すマーシャルアーツ(martial arts)の martial は、「軍神マルスの」という意味のラテン語から来ている。マルスはローマの戦の神で、ギリシャのアレスと同一視された神である。英語の martial は14世紀後半から「戦いの、戦争にかかわる」の意味で使われ、「戒厳令」を意味する martial law は1530年代、「軍法会議」の court-martial もこの流れにある。面白いのは martial arts という言葉の生まれで、語源辞典によれば1909年に、日本やその周辺の格闘技をまとめて呼ぶ名として、日本語の「武術」を英語に訳したのが始まりだという。日本の武術が英語に入るとき、ギリシャ・ローマの戦の神の名を借りた言葉になったわけである。
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