ギリシャ神話が語源の言葉

ハーモニー

蛇に変わった夫カドモスに巻きつかれるハルモニア。ド・モーガンの絵。
蛇に変わった夫カドモスに巻きつかれるハルモニア。ド・モーガンの絵。イーヴリン・ド・モーガン『カドモスとハルモニア』1877年・Public domain

英語 harmony(14世紀後半から「耳に快い音の組み合わせ」)は、ギリシャ語 harmonia「一致、音の調和」から。harmonia のもとの意味は「つなぎ合わせる手段」で、船板の接合などに使われ、harmos「継ぎ目、関節」にさかのぼる。カドモスの妻ハルモニア(アレスとアフロディーテの娘)は、この普通名詞と同じ語を名に持つ女神で、ギリシャでは音楽の擬人化としても扱われた。「女神の名から harmony が生まれた」のではなく、同じ一語が普通名詞としても神の名としても使われた、という関係。

近現代オンライン語源辞典古拙期神統記

元になった神話

ハルモニア軍神アレスと愛の女神アフロディーテの娘で、テーバイを建てたカドモスの妻。二人の婚礼には神々がそろって天から降りて祝ったと伝えられる。婚礼で贈られた首飾りと衣は、のちに代々の持ち主に災いをもたらし、テーバイ攻めとエピゴノイの戦いの引き金になった。晩年はカドモスと共に蛇に変わった。