ギリシャ神話が語源の言葉

グリフォン

猪を爪でつかむグリフィン。12世紀の動物の本の挿絵。
猪を爪でつかむグリフィン。12世紀の動物の本の挿絵。作者不詳(写本の挿絵)『グリフィン(ワークソップの動物寓意譚)』1185年ごろ・Public domain

鷲の頭と翼に、獅子の体を持つ空想の生き物。英語の griffin は、古いフランス語やラテン語を経て、ギリシャ語の gryps(グリュプス)から来ていて、もとは「曲がった、かぎ鼻の」という意味で、くちばしの形を指したらしい。英語では1200年ごろから人の姓として記録がある。語源辞典によれば、ギリシャ神話ではスキュティアに住み、その地の金を守る生き物とされた。紀元前5世紀の歴史家ヘロドトスも、ヨーロッパの北の果てで金を守る獣として書き留めている。

近現代オンライン語源辞典古典期歴史

元になった神話

グリュプスワシの頭と翼、ライオンの体をもつ怪物。ギリシャの書き物では、世界の北の果てで地中の金を守り、一つ目の民アリマスポイと金を奪い合う獣として語られる。ヘロドトス自身はこの話を信じなかったが、グリュプスは大釜の飾りやアテナ像の兜など、ギリシャの美術に早くから登場する。